福岡市美術館「大浦こころ展」図録デザイン

001 先日のポスター・フライヤーに引き続き制作していた、
福岡市美術館さん「第9回 21世紀の作家−福岡 大浦こころ展 やわらかな圧力」の展覧会図録が完成しました!

普段は8P〜24Pぐらいの印刷物が多いので(A3用紙を2つ折にするとA4サイズ4Pになるので、4の倍数が基本なのです)
50ページと図録にしては薄い本なのですが、独立してからの活動としては一番大きなボリュームのものとなりました。
その分、出来上がった感激もひとしおで、最近は名刺がわりに常に持ち歩いているほど。
(本作りって、本当に楽しいですよねえ…!)

表紙は「ロベール・アッシュグレー」という薄いピンクがかった紙を使用し、
薄い白クラフト紙に作品を大きく印刷して帯として巻きました。
こうすることで立体感と繊細さが出し、物体としての魅力を高めよう…という狙いです。

007 展覧会タイトルはシルバーの箔押しをしています。
控えめに配置して、人肌っぽい色合いの紙との対比でアクセサリーを付けているようなバランスにしました。

002 003 004 図版のページは掲載順がある程度決まっていたので、その中で流れを作ったり、
余白のバランスを取るために何度も出力しながら調整しました。

008 また、色調整については大浦さん、美術館さん、印刷会社さんの間で
何度もやり取りをしながら、理想の色合いに近づけていきました。

005 006 エッセイや目録などの文字だけのページは、シンプルに仕上げているのですが
実はここが一番時間がかかります。誌面のサイズと原稿量を考えながら電卓を使って
読みやすい余白、文字のサイズ、行間…と微調整を繰り返し、ようやく納得行くものが出来ました。

日本語と英語の2ヶ国語表記なので、英語のみの組版も初体験。
欧文組版の参考書籍などを思い出しながらじっくり作ったので、かなり勉強になった気がします。

図録のデザインは初めてだったので手探りしながらの制作でしたが、
学芸課の正路さん、美術館の皆さんにご指導いただきながら完成することが出来ました。
本当にありがとうございました!

009 これと合わせて展覧会自体の入り口のボードもデザインさせていただいています。
※最終的なデータは施工会社さんのお仕事なので、デザインのみ担当。

こちらもグレーの部分は実際にはシルバーになっていて、図録と連動した作りになっています。
こんなに大きなもののデザインも初めてだったので、今回は本当に初めてづくしのお仕事でした。

ちなみに図録は展覧会期中の3/27(日)まで美術館にて1500円で販売中です。
展覧会の入場料は200円ですが、同時開催中の「常設企画展 藍染の美-筒描」や
常設の「東光院仏教美術室」「近現代美術室」も同じチケットで見られますよー。
特に「筒描」展はグラフィックデザインとしても面白い図案が揃っているので、オススメです(図録を買いに行かなきゃ!)。


第9回 21世紀の作家−福岡 大浦こころ展 やわらかな圧力
開催期間 2011/3/27(日)まで
開館時間 9:30~17:30(入館は17:00まで)
休館日 月曜日(ただし3月21日は開館し、翌火曜日が休館)
http://www.fukuoka-art-museum.jp/jb/html/jb01/fs_oura.html

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