
料理家・井口さんのご紹介で、池亀酒蔵の蒲池ご夫妻、ちくご元気計画の加藤さんと
糸島の窯元・莫窯(ばくよう)さんにお邪魔してきました。
北海道・広島と拠点を移しながら福岡の糸島に辿り着いて30余年。
上原治夫さんと、自然染めの糸を使った手織りの着物や織物を作られている奥様、
お二人の作品、暮らしぶりを少しだけ拝見させていただきました。
織機やカラフルな糸が並ぶアトリエの空間に、自然に食卓が置かれていて
とてもとても素敵でした。窓は小学校に取り付けられていたものだそう。
くるくる回る真鍮の鍵、なつかしいです。
頂いたお雑煮。巾着の中身は湯葉でした。じんわりとした薄味で美味しゅうございます。
上原さんの器は見た目はとてもシンプルで、分かりやすい特徴で人目を引くというよりは
誰かの家で使われていて、訪れた人が「これはどこの器ですか?」と
訊きたくなるような魅力を感じる食器だな、と思いました。
写真は上手く撮れませんでしたが、料理を載せた時の佇まいがとっても好きでした。
おやつに頂いた洋梨。今年、食べたことあったかしら。
上原さんからポツリポツリと静かに語られる言葉を聴きながら、
この先、僕は自分の仕事や暮らしに対して上原さんのような手応えを感じながら
生きていくことができるのかな…と、ぼんやりと考えていました。
お二人のような暮らしぶりに少しずつ近づいて行けるように、努力したいです。
このあとも糸島を徘徊したので、また更新します。
莫窯 上原治夫
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