雲のうえの人〜有山達也さんトークショー

2007年のBOOKUOKAの際に開催された装丁展&トークショーから4年。
雑誌「ku:nel」などでお馴染みのアートディレクター・有山達也さんが
福岡で2度目のトークショーを行うよ!というお誘いを頂いて、
箱崎のカフェ&ギャラリー・キューブリックに行って来ました。
※ちなみに4年前は装丁展の店番をさせて頂いて、一日中有山デザインの本を眺め続けるという
 素敵な機会に恵まれました。展示されていた書体ファイルの分厚さは忘れられません。

今回は昨年11月に出版された、有山さんのエッセイ集「装幀のなかの絵」発売記念。
美術同人誌「四月と十月」に連載されていたコラムを加筆・修正されたものだそうで、
今回は同誌の発行者で、北九州市のフリーペーパー「雲のうえ」でもおなじみの画家・牧野伊三夫さん、
同誌の写真を撮られている写真家の齋藤圭吾さんもいらしていました。
あともう一人アリヤマデザインストアのスタッフさんがいらしていたけど、お名前を失念…。

今回も「雲のうえ」のロケハンのために来福されていたそうで、
3人と司会進行役の詠人舎の末崎さんの掛け合いのような形で、それぞれの人柄のせいか
まるで事務所で雑談しているような雰囲気から、さまざまなお話が飛び出しました。
そんな中、僕は自分の心の中で有山さんのようなお仕事に近づくにはどうすればいいのか…
ということを珍しくマジメに考え(普段は反射神経で生活しています)、
少しはお話の内容を自分のこととして、吸収することが出来た気がします。

↑トークショー開始前、緊張する末崎さん

昔、ブルース・リーの映画を観た人は、みんな強そうな歩き方で
映画館を出てくる、という話を聞いたことがあります。
会場で購入した著書を、さっそく帰りの地下鉄でパラパラと読んでいると
あたかも自分が穏やかさの中に熱い心を持ったスーパーアートディレクターに
なったような気分になり足取りも軽く、背筋も心なしか伸びて、
これがあの現象か!と驚きました。そんな気分にさせてくれる本です。

有山さんがお仕事で関わる人、最終的なデザインに辿り着くまでの思考、
ご自身が子供の頃のお話など、コンパクトな本で文章もとてもさらっとしていて
読みやすく(ご本人曰く、作文の書き方です、と仰っていました。)、
実際にデザイン業に関わったことがない方も、エッセイとして楽めるような
内容なので、周りの人にもお勧めしてみようと思います。

→写真家の長野陽一さんによる書評を見つけました。


装幀のなかの絵 (四月と十月文庫3)
有山達也
港の人
売り上げランキング: 29088

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA