札幌の旅 3日目:札幌国際芸術祭 2014(1)

IMG_9978 前回の続きです。NEVER MIND THE BOOKSの翌日は今回のもう一つの目的、札幌国際芸術祭へ。
会場の一つ、札幌市資料館へ向かう途中の大通公園にはイサム・ノグチの作品「ブラック・スライド・マントラ」がありました。
これ、裏側に登り口があって、その造形が面白かったです。

IMG_9977 大通りのビアガーデンは準備中。

IMG_9984 札幌市資料館に到着。札幌国際芸術祭では昨年のYCAM10周年記念祭(三迫はWebデザインを担当)と同じ坂本龍一さんがディレクターとして参加されていて、
この「コロガル公園 in ネイチャー」を始め、YCAMで生まれた多くの展示が札幌で展開されています。
僕は今年も10周年記念祭に関わるお仕事が続いていて、その参考に…というのが札幌に来た理由の一つ。

IMG_9982 コロガル〜は今日はお休みだったので、同行した小松さんと周りをぐるぐると見学。
メディアが仕掛けられた遊具と、定期的に行われる子供たちによる「子どもあそびばミーティング」によって
遊び方のルールや機能が変化していくという仕組み。

IMG_9979 こちらもYCAMでも行われていた「とくいの銀行 札幌支店」。街の人が「とくい」を預けて
他の人が引き出すことでワークショップなどのイベントが発生する仕組みです。
ほうほう、山口とはココが違うんですね…などとブツブツ話していたら、小松さんからこんなに視察感のある旅は初めてです…という感想が。
前から薄々気付いていたんですが、何でも仕事に結び付けてしまって純粋なオフや観光を楽しんでいない、という習慣が
事実になった瞬間でした(反省してます…改善したいです…)

IMG_9999 電車で移動して、札幌芸術の森美術館へ。まずは野外美術館(常設)から攻めます。
この環境だと生身の人間の方が実在しないように見えるから不思議。

IMG_9990 これは大地に刻まれた彫刻作品。時間の都合で一部しか見られませんでしたが、広い敷地にさまざまな彫刻作品が並んでいて
眺めているうちに、今まであまり興味がなかった彫刻も面白く見られるようになった気がしました。

IMG_9992 森の中で札幌の鳥カッコウを主題としたカノンが聴こえてくる、スーザン・フィリップスのインスタレーション。


こんな感じです。歌声はちょっとだけファナ・モリーナとかのアルゼンチン音響派っぽかった。
芸術祭の作品の中ではこれが一番良かったというマスナガさんのコメントの通り素敵な展示で
ここにずっと座っていたかった…

IMG_0005 企画展示「都市と自然」が行われている美術館の外では中谷芙二子さんの霧の彫刻「FOGSCAPE #47412」が定期的に発生。

IMG_0009 IMG_0022 刻々と形を変える霧を眺める。湿度が高い日だともっと広範囲に霧が広がるそうです。
館内の展示も良かったけど、ちょっと小じんまりしていたかな…という感想。

IMG_9995 美術館の出口付近に居た、鴨。

IMG_0029 札幌駅の約500mにわたる地下歩行空間「チ・カ・ホ」では「センシング・ストリームズ」と題して
複数のアーティストが自然や都市における情報の流れ(ストリームズ)を感知(センシング)し、可視化・可聴化していく作品を展示。
一番印象に残ったのは山川冬樹さんのこの展示。地下で古着を利用して手作りしたカヤックを作り、
石狩湾からこの場所まで遡上するというプロジェクト。普通の通路で黙々とカヌーを作るという不思議な状況です。

IMG_0030 毛利悠子さんの作品の一つ。写真には写ってないけど台上に置かれた方位磁針たちが揺れることで、
対応するハタキがピクピク動くというもの。

IMG_0032 福岡の三菱地所アルティアムで行われた、エキソニモの「猿へ」展でも展示されていた
プログラムされたマウス操作で音楽を奏でる「Desktop BAM」もありました。

IMG_0034 IMG_0033 今回のアートディレクションを担当された、長嶋りかこさんデザインによる公式グッズたち。
目玉はスポンサーであるルイ・ヴィトンと日本の物づくりのコラボレーションで生まれた大判スカーフ。
これはちょっと欲しかったです(1万円ぐらい)。

IMG_0036 ここで小松さんはタイムアップだったので、会場スタッフの人に教えてもらった
札幌ら~めん共和国の「あじさい」でサクッとラーメンを頂く。

IMG_0039 駅まで見送りに。NEVER MIND〜、僕一人だったらとても心細かったと思います。お世話になりました〜!
余談ですが札幌駅は構内にアート作品が数多く設置されていて、予備知識があればかなり楽しめそうでした。

IMG_0052 IMG_0054 IMG_0058 一人行動になって、今度はイサム・ノグチが設計した埋立地「モエレ沼公園」へ。
(余談ですがこの公園のWebサイトはとても完成度が高く、仕事の参考になります。)
ZINGの吉田さんは「ドラクエみたいだった」、漫画家のイアンさんは「とても人工的…」と言っていましたが
僕の世代だとやはり「ジオフロント(EVA)」ですね。ピラミッドもあるし…
他の人のレビューだと徒歩がおすすめと書かれていましたが、他の人がレンタサイクルに乗っている様子が
とても楽しそうでした(僕もあんな広い空間を爆走したい)

IMG_0041 IMG_0045 ガラスのピラミッドの中では坂本龍一×真鍋大度(Rhizomatiks)による、札幌の街中の電磁波を選んで可視化する作品が展示されていました。
人が多い場所を指定すると、携帯電話などによる電磁波がノイズに変換されて面白い音像に。
これ、Webサイトとしても普通に成立すると思うんだけど、こういう場所で、この大スクリーンだと
アートの文脈としての展示になってしまう、その辺りの仕組みについても考えさせられます。

IMG_0056 この日、モエレに来たのは能楽(野村萬斎)×アイヌ古式舞踊「北の大地を寿(ことほ)ぐ」を観劇するため。
昨年YCAMで行われた「野村萬斎+坂本龍一+高谷史郎「LIFE-WELL」」を見逃したので、今度こそ…!
右下の白い部分がステージ。上には青木淳さん設計の舞台装置、左手の巨大なピラミッドを客席に繰り広げられる、
能楽とアイヌ舞踏のコラボレーション。ロケーションの効果もあって、何もない大自然に人々が集まり、
神に祈りを捧げるような神話感が湧き上がってきます。

IMG_0048 ピラミッドの頂上からはこんな状態。(ちなみにサッカー場もあって驚きました)
小雨が降ってきたので売店でカッパを買い、さあ始まります…!

IMG_0060 …のはずが、強まった雨によってあっさり中止となったのでした。
「まるで敗走する劉備軍みたいですね…」

IMG_0062 と、hey, meotoの二人と一緒に観劇に来ていたタカハシタカシさんと笑い合う。しかない。

IMG_0072 仕方がないので居合わせた平野友康さん(@dsHirano)たちと一緒にすすきのに戻り、
meotoさんおすすめのジンギスカン「しろくま札幌本店」へ。

IMG_0064 IMG_0066 IMG_0067 カウンター席のみの小さなお店で、アイスランド、オーストラリア、北海道産の新鮮な生ラムをシンプルに出してくれました。
札幌で会う人みんながラーメンや海産物ではなくジンギスカンを推していて気になっていたのでとても嬉しくて、
肉と米とビール、申し訳程度のお野菜をガッツリ頂きました。
東京の赤坂、新橋にもお店があるみたいなので、出張のときに行ってみたい、それぐらい美味しかったです。
meotoさんありがとうございましたー!

IMG_0074 さらにmeotoさんと分かれ、東京から出張中の写真家のやましんさん(8/TV)、札幌のD&Departmentを運営しながら
ご自身のデザイン事務所3KGも経営されている佐々木信さんが飲んでいるということで、近くの「はちきょう」へ。
名物の「つっこめし(いくら丼)」を頂き、その後も場所を変えてデザイン事務所経営と店舗経営のこと、
海外を見据えた活動やこれからのことなど深夜まで喋り倒しました。
最近考えていることについても参考になりそうなお話も出来て、有り難かった。
やましんさん、ご紹介ありがとうございました!

翌日は福岡に戻ります。

1件のコメント

  1. […] 札幌の旅 3日目:札幌国際芸術祭 2014(1) […]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA