ミランダ・ジュライ「いちばんここに似合う人」



大好きなアーティスト、ミランダ・ジュライさんが本を書いたということで
日本語訳が出るのをずっと楽しみにしていたのですが、
ついに「いちばんここに似合う人」という名前で発行されたので、さっそく購入。

1つの洗面器で老人たちに水泳教室を開く人
「ロマンス体質」になるためのセミナーを受ける人
家から27歩以上離れられなくなった人
英国王室のウィリアム王子に対する、いやらしい妄想が止まらなくなった人

…ちょっと変わった16人の主人公による、短編集。
270ページぐらいの薄い本だし、(eさん曰く)僕は読書のスピードが早いらしいので
一気に読んでしまうだろう…と思ったのですが、
それぞれの短編がボディブローのようにえぐってくるような内容なので、
一つ読んではしばらく深呼吸、一つ読んでは窓の外を見るという具合で
結局、少しずつ読み進めることに(と言っても、5日ぐらいで読み終わるのですが)。

出てくるモチーフがとても現代的だったり、ミランダさんがもともと
映画監督ということもあってか、すぐに映像が浮かびそうなシーンも数多くあり、
翻訳者の岸本佐知子さんの文体は、英語で書かれた文章を
日本語訳で読んでいるという感覚が薄く、すんなりと入ってきます。

僕の文章だと上手く説明できないのですが、原題の

No one belongs here more than you.
(あなたよりここに似合う人はいない ←間違ってたらごめんなさい)

という言葉が、この物語たちに対するミランダさんのスタンスが感じられて
素敵だなあと思いました。

詳しくは↓の恵文社さんの紹介を読んでいただくとして

いちばんここに似合う人 | 何を読んでも何かを思い出す
http://keibunsha.jpn.org/?p=3320

このブログを見てくださっている方には文句なくおすすめですので
本屋さんでみかけたら、ぜひ手に取ってみてください。
僕は「階段の男」「マジェスティ」「その人」「動き」が特に好きでした。




こちらは「水泳チーム」という話を映像化したもの。これも観てみたい!




ミランダさんを知るきっかけになった、「君とボクの虹色の世界」という映画。
このころはポスト・ソフィア・コッポラみたいな評価もありました。
サウンドトラックも素晴らしいので、いつか購入予定です。


POLAR BEAR BLOG: ミランダ・ジュライの「廊下」が必見な件
http://akihitok.typepad.jp/blog/2008/10/post-e980.html

映画でファンになったので、横浜トリエンナーレの展示「廊下」も観に行ったのですが
これも衝撃的でした。現在は群馬県のハラミュージアムアークに設置されているらしいので
お近くの方はぜひぜひ。必見です。


ほぼ日刊イトイ新聞 -ご近所のOLさんは、先端に腰掛けていた。
http://www.1101.com/OL/2006-04-05.html

映画についてはイトイ新聞でも紹介されてましたよー!
ちなみにミランダさんの彼氏は映画「サムサッカー」を撮ったり、「HUMANS」という
アートプロジェクトを行っているマイク・ミルズさんです。大好きな二人です。


※私信:明日から大阪と京都に行って参ります。

2件のコメント

  1. 佐々木充彦 - 7年 ago

    新潮クレストから出る本っておもしろいの多いですよね!
    表紙カバーをとってみると本の作りがかっこいいのがまた(^^)
    ※個人的にはジュンパ・ラヒリが好きです

    ミランダ・ジュライ挑戦してみます〜

    大阪京都めちゃうらやましーーー
    です!
    ※恵文社詣されるんであればレポ希望です〜
    ※仕事だったらごめんなさい〜m(__)m

  2. タロウ - 7年 ago

    佐々木さん、ご無沙汰です!
    (すみません、例のアレ、まだ読んでる途中で…)

    >表紙カバーをとってみると本の作りがかっこいいのがまた(^^)

    というわけで、さっそく外してみると…ほほう!型押しですね!!
    これは嬉しい情報、ありがとうございました!

    恵文社、何度か行ったのですが今回はスルーしてしまいました。
    行かれたことがなければ、ぜひぜひ!って感じです。

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