taromagazine™ / taro misako
THE WORLD IS MINE
新井英樹「ザ・ワールド・イズ・マイン」
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2018.8.14

何かのきっかけで全巻Kindleで揃えた新井英樹の漫画「ザ・ワールド・イズ・マイン」。スマートフォンでいつでも読めるので、帰省などの時間に余裕があるときにまとめて読みたくなります。くるりが同名のアルバムを出しているので、名前だけ知っている方も多いんじゃないでしょうか。あらすじは以下の通り(Wikipediaより)。

東京都内各所で消火器爆弾を設置するモンちゃんとトシの二人組(通称トシモン)は、これといった理由もなく北海道を目指す。その道中、青森県で成り行きから連続爆破、警察署襲撃、殺人代行といった日本全土を震撼させる無差別殺戮を開始する。それは内閣総理大臣までも舞台へと引きずり出す大きな勢いとなる。時期を同じくして、北海道から津軽海峡を渡ったといわれる謎の巨大生物「ヒグマドン」が出現し、次々に人々を惨殺して東北を南下していった。「鉄人」とも呼ばれる熊撃ちの老人と、新聞記者がそれを追いかける。そして遂に3つの点が秋田県大館市で遭遇する。ここで初めてヒグマドンの全貌が明かされ、物語はアメリカ大統領すら巻き込む全世界レベルで進行していく。


↑これを読んだだけでダメな人は絶対受け付けないだろうなという凄惨な描写、脇役に至るまでアクの強い人物の連続に、ブックオフで立ち読みした当初は胸焼けがして序盤でリタイアしてしまったんですが、今では大好きな作品です。

それは何故かと読む度に考えるのですが(今回が4回目)、凄惨な暴力や死の反対側に浮かび上がるリアルな「生」の感覚と、怪獣ヒグマドンに代表される地球規模のスケールが描かれるバカバカしさ(作者いわく「大法螺」)の対比で、自分の中の価値観が揺さぶられるからなんだろうなと思います。

印象に残るシーンは沢山ありますが、潤子ちゃんのワンルームマンションに主人公グループが潜伏する一連のシーケンスはいつも息が詰まりそうな感覚と同時に、漫画以外のメディアでこれが描けるだろうかという興奮を覚える名場面です。

写真は5歳の息子が気に入っているシロクマのぬいぐるみ。TWIMの主人公・モンちゃんがクマのぬいぐるみを持ち歩いているので、今回の記事に良いかなと思って使ってみました。




ちなみに持っているのは加筆修正された「真説」の方。Kindle版は長すぎて5巻☓3の分冊になっているので注意。



作者の他の作品は、「キーチ!」を読もうとして挫折したんですが、最近LINEマンガのアプリで「SUGAR」「RIN」のシリーズを読んでみたら本当に面白かったので、表紙がライトそうな「愛しのアイリーン」あたりから再入門してみようと思っています。

追伸:買った!今から読む!