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SILK SCREEN
専門学校でグラフィックデザインを教える(4)シルクスクリーンのワークショップ
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2018.9.13

専門学校でデザインを教える中で、自分が気付いたことや気になったことを記録していくシリーズ。

夏休み明け〜秋休みの間にある授業日数は、2日間…ということで、この日数で出来ることを考えました。シルクスクリーン印刷を体験するワークショップです。
今回の授業は、レトロ印刷を使った包装紙のデザインをする授業のブログを読んでくれた、OIL MOUNT PRINTERSの日高太一さんからお声がけ頂いて実現しました。

さっそくシルクスクリーンの概要について説明する日高さん。日高さんはTシャツや文房具メーカーHIGHTIDEの商品のシルクスクリーン印刷を手がける傍ら、福岡を中心に各地でワークショップを精力的に行われています。

今回は1週目に学生にデザインを作ってもらい、2週目に製版したものを持ってきてもらって実際の印刷を行いました。
こんな感じで、2人で1つの版にまとめることで、材料費を削減しています。
写真を使ったデザインもあって、上手く出るか心配でしたが、綺麗な網点になって出来上がりました。
ルーペを使って版が細かい穴の集合で出来ていることを観察したりもしましたよ。

今回用意したインクは5種類。23人の学生を4つのグループに分け、自分の作った版+ほかの2人の版を使って、トートバッグをその場でデザインするというルールで、ワークショップの始まり!

最初に版の洗い方、インクの載せ方などのレクチャーを受け、さっそく印刷を行っていきます。
最初はみんな恐る恐るだったけど、2回目の順番が来る頃には、みんな手慣れた様子で印刷していました。

1回目が終わった様子。

2回目で、印刷を「ずらす」表現が発明されました。新しい手法は、自然と周りに共有されていきます。

写真を使った版を、インクの載せ方を工夫して全く違う絵に仕上げる高等テクニックも。これ、格好良かったです。

3回目になると、同じ版でも部分的にインクを載せる小技を使ったりと、みんな思い思いにデザインを仕上げていました。
自分が作った形だけではなく、他の人の作った形を使うことで、それぞれが普段と少し違ったアウトプットが出来たんじゃないかなと思います。

終了後は、日高さんの持ってきたボディ(Tシャツ・トートバッグ)やそれぞれが持参したグッズに、思い思いに印刷する時間を取りました。
版にインクを載せ、持ち上げる度に、わ〜〜〜〜、かわいい〜〜〜〜と声が上がり、それぞれがもっと刷りたい、作りたい…とテンション・モチベーションが上がっていく様子が感じられました。こうした雰囲気作りは普段の授業ではなかなか難しくて、仕組みがシンプルで、その場で完成品が出来上がるシルクスクリーンならではだな…と思います。

今回のワークショップを通じて、学生のみんなが何かを作るときに、そうだ、シルクスクリーンを使おう!と、物づくりの選択肢の一つになることを期待しています。
日高さん、ありがとうございました。


おまけ

人数が23人でちょうど1人分のスペースが余ったので、僕もちゃっかり製版させてもらいました(お金は払いましたよ!)。何人かの学生にはシロクマ版を使ってもらえて、嬉しかったです。