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Airwaves
アイスランドへ(9-2)Iceland Airwaves 1日目(bagdad brothers)
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2018.11.16

アイスランド1日目の後編は、チョルニトン湖からスタート。大濠公園みたいな雰囲気を想像していたけど、大きさは少し小さく、深さも浅そうでちょっと違う。

ここから今回の目的の1つ、音楽フェス「Island Airwaves」へ。レイキャビクの街のカフェや教会、ライブハウスやホールなどを使って行われるイベントで、今年で20周年を迎えるそう。
ナイトライフを楽しむアイスランドらしく、夕方に始まって真夜中に終わる4日間というスケジュールなので、これに合わせて現地に入り、昼は観光・夜はライブ三昧という予定を組んだのだった。体力が持つと良いんだけど。

まずはチケットをリストバンドと交換するため、Reykjavik City Hallへ。これまでの全ポスターがずらりと並ぶ。

一般・アーティスト(英語でもMusicianじゃなくてArtistなんだな)・メディア・VIPの列に分かれてた。

列に入って、印刷しておいたチケットをリストバンドと交換…と思ってたら、紛失したことに気付いて焦ったけど、スマートフォンの画面を見せる形で大丈夫だった。良かった〜。

というわけで手に入れたリストバンド。4日通し券で約20000円の元を取るために、どんどんライブを観る!

ライブ会場は無料の「Off-Venue」とリストバンドが必要な通常の会場があって、最初はOff-Venueから攻めようとまずは港の方へ。
写真は見た目が気になった建物。オフィス兼ショップみたいな場所だった。


会場はSlipbarinnというレストランだったんだけど、目の前まで行ってみるとどう見ても通常営業で、ライブをやっている雰囲気に見えなくて焦る。お店の人にアプリを見せて、ここだよね…?と訊くと、客席と反対方向にステージがあるのを教えてもらった。

お店の中に入ると、お目当てのGydaの前の、Indridi(bandcamp)というバンドが演奏中だった。
レイキャビクのDIYパンクシーンから生まれた、現地の若手アーティスト。
全然知らない人だったけど、思いがけず良い音楽だった。
Slipbarinnのお店に入って、奥の方から音楽が聴こえてきた瞬間は、この旅のハイライトの一つだったと思う。

続いて同じ会場で、mumの双子姉妹の一人、Gyda(YouTube)のソロ。
ギターとチェロを持ち替えながらのパフォーマンスで、歌い出した瞬間に「あの声だ!」と無茶苦茶テンションが上がった!
曲調はちょっと民族的な雰囲気で、想像していたmum的な音とは違っていたのも興味深かったな。

次の会場に向けて移動。さすが音楽の街なだけあって、Aiwavesの会場以外にもライブをやっているお店がちらほら。

ライブの前に腹ごしらえ。ガイドブックを読んで行ってみたかった、世界一美味しいと噂のアイスランド風ホットドッグ(ピルサ)のお店「Bæjarins Beztu Pylsur」。店名読めない!
こんなに小さいお店なのに、ホットドッグを求めて地元の人はもちろん、世界中の観光客やセレブも集まるらしい。

これがピルサ。サンドイッチが1300円ぐらいする国なので、450円という価格は破格。
ふわっとしたパンの中にはラム肉(アイスランドは羊が名産)ベースのソーセージと、フライドオニオン、生タマネギのみじん切り、ケチャップ、スイートマスタード、レムラード(フランス風マヨネーズ)が挟まれている。

柔らかいパンとパリッとした皮のソーセージ、オニオンのカリカリ感の組み合わせがとてもバランス良く、甘めのソースと合わせて何本でも食べたくなる味だった。人気があるのも分かるな〜。

3番目のライブもOff-Venue。ビスケット工場を改装したというホステル、KEX HostelでBagdad Brothers。
結成一年ながら、soundcloudにもUPされている1stアルバム「jazz kid’s summer project」で一躍レイキャビクのミュージックシーンの反響を浴びたバンドみたい(Airwavesの説明より)。

音源を聴くとキラキラしておしゃれ感のあるサウンドだったんだけど、実際のライブを見るとヴォーカルのおかっぱの人が、のび太とスネ夫と峯田を足したような雰囲気でテンション高め。アイスランドの寒い冬に夏の暖かさと日差しを与えたいと本人たちが言うように、カラッと明るいロックで彼らのことが大好きになった。

このライブの様子はアメリカ・シアトルのラジオ局KEXPがビデオ撮影に来ていて、さっそくYouTubeにUPされているので、気になった人は見てみてください。KEXPの動画が大好きなので、テンションの上がる現場だったな…!

KEX Hostelの入り口はこんな感じ。ライブ会場じゃなかったら怖くて開けられなさそうなドア。

次のライブ会場へ移動。街で見かけて気になってたけど入れずじまいのPunk Museum。後から調べたら公衆トイレを改装して作られていて、ビョークが所属していたシュガーキューブスを始めとした当時のアイスランドパンクシーンを体感できる施設らしい。パンク詳しくないけど、入ってみれば良かったかも。

ホットドッグだけだとお腹が空くので、調べておいたカフェに行ってみようと下調べしておいた「bergsson mathús」へ行ってみたけど、閉店直前で「飲み物だけなら…」と言われ、コーヒーだけ頂くことに。この国、ペットボトルの水は400円するけど、コーヒーは500円前後で飲めるのが不思議。
お店の空間や活けられたお花もとても好みだったので、滞在中にぜったいまた来るぞ、と心に誓う。

さらに歩いていると、「街いちばんのパン屋」SANDHOLTを通りがかったので、夜食と朝食を兼ねてパンをいくつか購入。あとから食べてみたけど、どれも確かに美味しくて、値段もスーパーのパン屋サンドイッチと変わらないので、パンを食べるならここに来れば良いんだな、と学習した。

で、ようやくライブ会場。普段はレストランとして営業しているIDNOへ。初めてリストバンドを見せる有料の会場に入ると、Himbrimi(bandcamp)というバンドが演奏中だった。いかにも北欧のロックという感じで、悪くなかった(数曲しか聴いてないので、いつもに増してあっさり感想)。

次に始まったのは、地元の人気アーティストSoleyのサポートアクトも務めるSpecial-K(YouTube)。衣装、大丈夫か!?と言いたくなるようなセンスだったけど、音楽はとても誠実でキッチュなポップスで、好きな雰囲気だった。バックで流れるPVがアメリカのティーンカルチャーに憧れる女の子といったイメージの映像で、チープなんだけど本人はいたって真面目な感じが良い。↑のYouTubeリンクから観られるので、興味がある人はぜひ。

ライブの最後に出てきた、チープなダンスも可愛かったな。

ライブ終了後、満足な人たち。Special-Kみたいな音楽を満員のお客さんが聴きに来てるのって、文化の違いを感じたな〜。

最後はバー・HURRAに移動して、今日いちばん聴きたかったポストロックバンド・VAR(bandcamp)のライブ。

2016年に日本でもデビューした男女5人組のバンドで、メランコリックなメロディーは氷河と火山の国アイスランドのランドスケープを思わせる…って、ほぼ初期Sigur Rosだこれ!
初めてライブを聴いてみて、この人達は本当にシガー・ロスを愛しているんだなあということが伝わってきた。僕もどちらかというとvaltari以前のメロディックなシガー・ロスが好きなので、気持ちは良く分かる…!
会場もかなり盛り上がっていたんだけど、初日の疲れもあって眠たくなってきたので、途中で会場を後にした。


振り返ってみると、この日の6組は全部アイスランドのアーティストだったな。ジャンルも少しずつ違っていて、現地の音楽の多様さを少しだけど感じることが出来る夜だった。
明日は朝から観光地「ゴールデンサークル」を巡るバスツアーに向かいます。


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