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Airwaves
アイスランドへ(11-2)Island Airwaves3日目(Olafur Arnalds)
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2018.11.20

Island Airwaves3日目はツアーの戻りが遅いこともあって、有料ライブからスタート。
Sigur Rosのベース・Georg Hólmの弟で、バンドのサポートも務めたことがあるKjartan Holm(SoundCloud)のライブ会場であるビストロ&ブリュワリーのBryggjan Brugghúsを目指して港の方へ。Google Mapを頼りに歩くけど、本当に会場があるのか不安になる景色。

結局、裏通りの方に入ってしまっていたみたいで、無事に到着。会場はクラフトビールの醸造設備が背後に見える、良いロケーション。Kjartanの音楽自体は、ジャンルで言うとポストロックになるのかな?ギター一本で最近のSigur Rosにも通じる轟音の複雑な音像を作り出していた。左右のスクリーンにはモノクロのコラージュのような映像も投影されていて、とてもクオリティが高かったんだけど、本人が作ったんだろうか…良いパフォーマンスだった。

夜の通りを抜けて、次の会場へ。

チョルトニン湖のほとりにある教会、Fríkirkjanの前には長蛇の列。中ではアイスランドのSSW、Axel Flóventが演奏していて音が漏れてきてたんだけど、いい雰囲気。この行列は何を待っていたのかというと…

アウスゲイル(Ásgeir・SoundCloud)のアコースティックライブ待ちでした。ギリギリ入ることが出来て、教会の椅子と椅子の列の間に座らせてもらう。歌い始めた瞬間に空気が変わるほどの声。とても良い演奏だったんだけど、ギターだけじゃなくて、最近のアルバム「Afterglow」で見られたような複雑な音の演奏も聴いてみたかったかな。ロケーションと歌声の一体感は素晴らしいライブだった。

レストランIDNOの会場に移動して、UKのインディーポップバンド「Girl Ray(BandCamp)」。
事前にYouTubeで見て気になっていた曲「Trouble」は良かったけど、それ以外が割と普通で、あまり印象に残らなかったな。持ち時間の30分を待たずに終了したので、さっきの教会に戻ってみることに。

時間が被って観られないと思っていたアメリカのSSW・Bedouine(BandCamp)。ラストの数曲を聴くことが出来た。YouTubeで1曲だけ予習した時はカーペンターズやジョニ・ミッチェルのようなフォークだと思っていたけど、実際に聴いてみると、以前福岡にも来てくれたインドネシアのAdhitia Sofyanに通じるメロディを感じた。
本人はアメリカに渡る前にシリア→サウジアラビアという土地を経由しているようなので、ちょっと西寄りの空気を感じたのかな。

続いてIDNOに戻ってFlamingods(BandCamp)。「ロンドン・バーレーン出身のメンバーによるエキゾチックで実験的な5人組サイケデリック・ロックバンド」という触れ込みだったんだけど、実際に聴いてみると音源のエキゾチックさはあまり感じられず、普通のバンドサウンドだなという印象で、あまり乗りきれなかった。途中で会場を出て、持っていたサンドイッチを齧ったりしながら聴いてた。写真も撮ってない…。

この日のラスト、深夜12時に国立劇場(The National Theatre of Iceland)。国立、というにはとても小さな会場で、2階席にギリギリ入ることが出来た。ここでパフォーマンスを行うのは、ポスト・クラシカルのアーティスト、Olafur Arnalds。

2008年にはSigur Rosとのライブツアーも成功させた彼。正直、事前に音源を聴いてもあまりピンと来なくて、知名度だけで行ってみたんだけど、終わってみればこれまでの人生でのベストライブの1つに上げられるんじゃないかというぐらい、素晴らしい演奏だった。

Olafurのキラキラとしたピアノの音の粒と弦楽器とのハーモニーに割り込むドラムのリズム、途中でスポットライトの中に現れ、1曲だけ歌って暗闇に消えていった歌手(誰だったんだろう?)、地元のお客さんがホームグラウンドでアーティストを受け入れる優しい会場の空気感…絶対に忘れない、と思う。

この空気を忘れないように…と終了後の雰囲気を撮ってみたりした。

あまりに素晴らしい演奏で、ハットルグリムス教会に向かう坂道を登りながら思わず涙が溢れてきたぐらい。
Airwaves自体はとても楽しいイベントなんだけど、どちらかというと海外アーティストをまとめて見られて好奇心が満たされているような感じで、心を揺さぶられるような体験はSnail Mailぐらいかな…と思っていたので、この日のOlafurのライブを見ることが出来て本当に来て良かった。

翌日はAirwavesもレイキャビク滞在も最終日。最後まで楽しみ尽くしたい。

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