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Airwaves
アイスランドへ(12-2)Island Airwaves4日目(JFDR、Crumb)
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2018.11.22

アイスランド滞在の最終日、Island Airwavesもラストの4日目。会場の位置関係もほとんど覚えて、街を歩くのが楽しい。

通りがかった銀行はOFF Venue(無料)の会場になっていて、Aron Canというアーティストが歌っていた。この看板はオフィシャルではなく、銀行が用意したものだと思うんだけど、情報の整理が上手い!こんなデザインがしたいな〜。

今日の最初のライブはSkúli Craft BarでStella DonnelyとSoccer Mommyのラジオ収録をガラス越しに見学。Stellaがジャケ写からは想像できないぐらい可愛くてびっくり!顔を直視するのがちょっと照れるぐらいだった。

無料ライブの時間帯が終わり、夜のライブに向けて何か食べておくことに。何度も通りがかって、その度に人で賑わっていた「Hamborgarabúlla Tómasar」というハンバーガー屋さん。小さい店内は食べる人、テイクアウトする人でひっきりなし。黒板はアイスランド語で書かれていて一瞬ビビったけど、英語メニューもあったので指差して注文した。

「世紀のオファー」セット。チーズバーガー、ポテト、ドリンク付きで2000円はアイスランドではかなり良心的な方だと思う。味はオーソドックスなハンバーガーで、昨日食べたアイスケイブバーガーのような感動は無かったかな。
食べ終わって待っている人に席を譲ったら「Takk(ありがとう)」とアイスランド語でお礼を言われてちょっと嬉しい。Takk、Sigur Rosのアルバムのタイトルにもなっていて、唯一知っているアイスランド語なのだ。


写真を撮り忘れたけど、この日の有料ライブは3日目にも訪れた教会「Fríkirkjan」でのStella Donnely(BandCamp)から。オーストラリア・パースを拠点に活動する25歳のシンガーソングライターで、8月に自主リリースされたデビューEPは「Thrush Metal」というタイトルとカップ麺を食べてるキャッチーなジャケ写に反してメランコリックなアコースティックの音が印象的。

ライブではEPの収録曲をエモーショナルに歌い上げていて、格好良かった。見た目の可愛らしさに反して、MCでは教会なのにFワードを連発して会場が爆笑の渦に飲まれていたのも面白かったな。

次の会場はずっと行ってみたかったコンサートホール「HARPA」。デンマークの建築家、ヘニング・ラーセンによる設計で、ガラスのファサードはみんな大好きオラファー・エリアソンによるもの。柱状節理をイメージした六角形のガラスがさまざまな色に変化する様子を見ることができる。時間がなくてゆっくり見られなかったのが本当に残念…。

ここで観たライブは2本。まずはSin Fang、SóleyとmumのÖrvar Smárasonによるユニット「Team Dreams(BandCamp)」。もちろんmumに通じる音像で、現地でアイスランド音楽を聴いてみたい!という夢はあっさり叶った。

音源の聴き込み不足で、ヴォーカルはSóleyがメインなのかなと思ってたけど、Örvarの比重が思った以上に高くて驚いた。でも、確かにいい声。男前だし思わずバシバシ写真を撮ってしまった(一番良く撮れた一枚がこれ)。

ちなみにソロでアルバムも出していて、アートワークが素敵なので気になる方はBandCampをチェックしてみて欲しい。レコード売ってたから買ってくれば良かった。

ライブ全体の感想としては、音楽の完成度の高さと、それをリラックスして演奏する3人の様子が印象に残った。お客さんとの距離感なんかは日本でいうとクラムボン辺りのライブを思い出したな。この3人のチームでの演奏はこれが最後だったみたいで、いい場所に立ち会わせてもらった。

次に登場したのはPascal Pinon、Samaris、Gangly など様々なユニットで活躍するヨフリズル・アウカドッティルのソロプロジェクト「JFDR(BandCamp)」。ビョークが英The GuardianでJFDRをインスピレーションの一つに選ぶなど、今のアイスランドで最も注目を集める女性の一人、のはず。今回観たAirwavesのライブの中で、カメラの台数が一番多かったことからもその人気が伺える。

全身スパンコールの衣装、さらっと着こなしてて上級者だな…と思ったら、後で普通に街中で似たような服が売られてるのを発見。流石はヨーロッパ…

今回はサポートメンバーにSigur RosのGeorg Hólmの弟、Kjartan Holmを迎えてのライブだったんだけど、全体的にはアルバムの音に忠実な演奏で、Kjartanが活かされているかというと、そうでも無かったかな。

ライブ自体は割とあっさり終わってしまったんだけど、帰国してからアルバム「Brazil」を聴いたらその名盤っぷりにびっくり。すごい1枚だった。この人のライブを現地で聴いたんだよな…と、後から興奮が湧き上がってきた珍しい体験になった。

ライブ終了後、ダッシュで次の会場「Silfursalir」へ。

NYのサイケソウル・バンド「Crumb(BandCamp)」の「Locket」を演奏中に間に合った!一番聴きたい曲だったんだけど、ライブの時間がJFDRと少し被ってて聴けるかどうか心配だったので、嬉しい!!

このバンドのことを知ったのはSpotifyの自動プレイリストがきっかけで、「Locket」の、ステレオラブなどにも通じる怪しくておしゃれな雰囲気で一発で好きになった。

ライブ自体は音源の完成度を再現するのは難しいんだろうな〜と感じるような内容だったけど、気になるバンドの演奏を生で聴くことが出来たのはとても嬉しかった。普段あまりお酒は飲まないけど、ここまで来られた喜びに思わず1000円もするハイネケン缶を買っちゃったもんね。

ライブが終わって深夜12時。翌日の飛行機の時間もあるし、ここで帰るつもりだったんだけど、テンションが上ったので最後にもう一本ライブを見ることに。

4日間で初めてのライブハウス(だと思う)「Gamla Bio」で、ナッシュビル出身・20歳のソフィー・アリソンによるインディー・ベッドルームポップ・プロジェクト 「Soccer Mommy(BandCamp)」!

facebookで「Snail Mailが好きなら」とお勧めしてもらっていたので、聴いておきたいと思って。Snail〜のインディロックな音に対して、こっちの方はちょっと王道寄りで、若さもあって昔のアヴリル・ラヴィーンみたいだな…と思っていたら、本人もアヴリルのファンみたい。会場もなかなかの盛り上がりだった。


これで僕のIceland Airwavesは全て終了。20代の頃から海外でライブを観てみたいと思っていたけどなかなか叶わなかったのが、合計20以上のライブを観ることが出来て大満足の4日間だった。

国内・国外のさまざまなジャンルのアーティストが編集されて集まっていて、レイキャビクのダウンタウンを会場を探して歩き回る感覚、何かに似てるなと思いながら帰ったんだけど、京都音楽博覧会(と翌日のお宝探し)が一番近いかも。

個人的な好みでUS・UKのロック寄りなセレクトになってしまったけど、Olafur ArnaldsやJFDR、Team Dreams、Bagdad Brothersなど、アイスランドのアーティストのライブはもちろん素晴らしかった。

同じタイミングで現地に行った日本の人たちのTwitterを観ていたら、ぜんぜん知らない現地のアーティストのライブに行っていて、写真や動画をアップしていたんだけど、未体験で魅力的な世界が広がっていたので、また来ることがあれば、もっと情報を仕入れてディープなアイスランド音楽を楽しんでみたいなと思った。

4日間を振り返って、昼間は自然を巡り、夜は街で音楽を聴くというスケジュールを組んでみて、夜は疲れや睡魔との戦いもあってかなりハードだったけど、一度の旅で両方共体験することが出来て本当に良かったな。


帰りの飛行機編のリクエストもあったので、もう一回更新してアイスランド編を終わろうと思います。


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