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Exhibitions
東京の展覧会(民藝・インゲヤード=ローマン・もしかする未来・紙工視点)
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2018.12.3

週末、撮影の立ち会いで箱根に行った前後で、いくつかの展覧会を回ってきた。
instagramの投稿をベースに、加筆してメモしておこうと思う。

民藝 MINGEI -Another Kind of Art展(21_21 DESIGN SIGHT)

日本民藝館の館長も務めるプロダクトデザイナー・深澤直人さんのディレクションで、民芸館の収蔵品を紹介する展覧会。

撮影禁止だからか、Web上ではあまり話題になってない気がするんだけど、とっても良かった。キャプションの代わりに、WIREDによるINFOBARのインタビューで個人的に興味が再燃した深澤直人さんの少年のようなコメント(「これはヤバい」、とか)が付けられていて、民藝館とはまた違った角度で蒐集物を見ることが出来た。

深澤さんが民藝館の館長になってから、実際に何をやっているのか、民藝に対してどんなふうに捉えているのか、良く知らない部分が多かったんだけど、21_21というまっさらな場所で展示を行うことで、深澤さんの民藝に対する視点が少し分かった気がした。

鳥取のkooge.coの仕事でお世話になった岡本憲昭さんの映像と音楽もしっかりチェック。うちの近所の、工藝風向の高木さんも登場していた。

撮影OKだったのは現代の作家のコーナーと、「民藝」誌の表紙アーカイブのみ。うちでも使っている熊本の井上直之さんのスリップウェアや、石川昌浩さんのガラス、沖縄のロードワークスさんの郷土玩具などが展示されていた。

インゲヤード・ローマン展(東京国立近代美術館工芸館)

2016/のカタログでお世話になったスウェーデンを代表するデザイナー、インゲヤード・ローマンさんの展示へ。断片的にしか知らなかった彼女の制作物のことを詳しく知れて良かった。自分が最初の客だと思ってデザインする、という手法は多くのデザイナーが語っているけど、彼女の場合はその「自分」のレベルがとても高いのだ…ということが、映像で観たスタジオや自宅での毎日の様子から伝わってきた。簡潔で美しいデザインは、美しい暮らしから。まずは部屋を片付けよう…という気持ちになった。

写真は撮影OKの一角。ここには写ってないけど、2016/のティーセットも見る度に好きになっていく気がする。これらの品が似合う部屋にしたい…と思ったけど、先に品物を買ってしまって、それに合わせて部屋を考えるっていう方法もあるな…。

もしかする未来 工学×デザイン(国立新美術館)

LOHACO展の撮影でお世話になった、Gottinghamさんの写真を観に東京大学生産技術研究所「もしかする未来」展へ。twitterで話題になっていた、山中俊治研究室の「3Dプリンターで出力された物にモーターを付けるだけで動き出す生き物」の実物が見られて満足。他にもチタンからゲノムまで、興味深そうな展示物が多かったけど、体力が続かなくてじっくり見られず残念。三澤遥さんのグラフィックも参考になった。

紙工視点 | 福永紙工(国立新美術館)

新美術館の地下では「空気の器」などで知られる福永紙工さんと、デザイナー3人による「デザイナーの世界の見方を、紙を通して伝える」展示が行われていた。気になったのは荒牧 悠というデザイナーさんの「POYON PERON」という作品。試作の過程が展示されていて、ここ2年間の山鹿灯籠プロジェクトのことを思い出した。写真はたくさん残ってるけど、こういう展示ができるように、過程の物をもっと残しておけば良かったかな。ちなみに、こちらの写真もGottinghamさん。ご活躍されてる。

と、こんな感じ。出発前日にリサーチしたにしては充実したルートになった。
福岡に居ると日常に引っ張られてわざわざ展示を見に行こうという気になることが少ないので(気になるデザイン系の展示自体も少ないし…)、出張などの機会でちょこちょこ出て来られるといいな。

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