taromagazine™ / taro misako
BUBBLEWRAP
村上隆キュレーション「バブルラップ」展を観てきた
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2019.1.4

勤め先の学校で見掛けた、groovisionsによるポスターの完成度があまりに高くて気になっていた展示、帰省の帰りに熊本市現代美術館で覗いてきた。以下、展覧会タイトル(長い)。

◯バブルラップ 『もの派』があって、その後のアートムーブメントはいきなり『スーパーフラット』になっちゃうのだが、その間、つまりバブルの頃って、まだネーミングされてなくて、其処を『バブルラップ』って呼称するといろいろしっくりくると思います。特に陶芸の世界も合体するとわかりやすいので、その辺を村上隆のコレクションを展示したりして考察します。


2000年代に「スーパーフラット」という概念を提唱したアーティストの村上隆のコレクションとキュレーションによる展覧会で、内容は…タイトルが全部説明してますね。


前半の「バブルラップ」パートは荒木経惟や日比野克彦、大竹伸朗や、庵野秀明の「帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令」の設定画など、主にバブル期(1986〜1991年)前後の作品がメインなのかな…と思っていたら、半分ぐらいはgroovisionsのチャッピーやHIROMIX、奈良美智、Mr.などスーパーフラット関係の作品だった。

どちらも初めて見るものが多かったので個人的にはあれもこれも見られて得した気分だったんだけど、「バブルラップ」という概念を提唱するには年代も内容もとっ散らかっていて、掴みが弱いように感じられたな。

後半の陶芸パートはすごいボリュームだったんだけど、全体的に照明が暗く、殆どが床に置かれているなどしてディティールが見え辛かったり、場内の「ごあいさつ」以外の情報が殆ど無かったので、村上氏が何をしたかったのかが僕にはちょっと理解できなかった(自分のレベルの問題かもしれない)。

…と書くとあまり楽しめなかったように思われるかもしれないけど、村上隆が大枚をはたいて収集してきたコレクションの数々は見応えがあったし、映画の美術監督・磯見俊裕による展示空間は豪華だったし、マンガやアニメと言った僕が通ってきた文化と、アートの文脈を接続した「スーパーフラット」の考え方や作品たちにはとても共感しているので、沢山の実物を観ることが出来て大満足の展覧会だった。

こうした展示が九州で観られること自体が珍しいと思うので、気になる人は観に行ったほうが良いと思う。3/3まで。


全然関係ないけど、帰省中に実家に来たお客さんが僕の靴を間違えて履いて帰ってしまったので、スリッパで福岡に帰ることになってしまった。現代美術館でスリッパの音をペタペタさせながら作品を鑑賞するのは、ちょっと恥ずかしかった…。