taromagazine™ / taro misako
GRIDMAN & ULTRAMAN X
どちらも傑作:『SSSS.GRIDMAN』最終回と『ウルトラマンX』第1話
/
2019.1.12

1994年に放送されていた、円谷プロの特撮ヒーロー作品「電光超人グリッドマン」。インターネットが普及する前の時代に、「コンピュータの中で戦うヒーロー」というコンセプトで作られた斬新な作品だった。そのグリッドマンを原案に、「キルラキル」などを手がけるTRIGGERによる新作アニメーションとして昨年、制作されたのが「SSSS.GRIDMAN」だ。

実に24年ぶりの復活ということで、単に当時の特撮ヒーローをアニメ化するだけではなく、記憶を失った主人公、戦う度に壊れた街や人々の記憶がリセットされる謎、「神様」と呼ばれる存在、上品で落ち着いた日常パート、かわいい女の子たち…と様々な要素が用意されている。「巨大ヒーローもの」というカテゴリーだけで敬遠されないための施策として、とてもうまく行っていると思うし、実際に評価も高かったようだ。

TRIGGERの作品は母体のガイナックスが好きなので何作か観ているけど、ノリや勢いを重視して脇役のキャラクターを掘り下げないまま終わってしまうことが多いような気がしていて、好きだけど全肯定できない雰囲気があった。でも、今回は12話とコンパクトにまとまっているせいか、グリッドマンと一緒に戦う新世紀中学生(ネーミングセンス好き)の存在感が薄いのも、主要キャラに絞って話を展開しているのが明確だったので、最後まで辛くならずに観ることができた。

他にも、戦闘シーンにドラマが無いとか気になるところはあるんだけど、あっという間に迎えた最終回では世界やグリッドマンの秘密が明らかになり、実写パートが出てくるのはガイナックスのエヴァンゲリオン劇場版時代からのお約束だけど、その使い方は過去最高の出来だった。最終回の完成度と着地の美しさにおいては、ガイナックスとTRIGGERを合わせても過去最高だったんじゃないだろうか。2018年の終わりにいいものを見せてもらった。
Amazonプライムビデオで無料で観ることが出来るので、気になる人はサクッとチェックしてみてください。



…なんでこんな話を今書いているかというと、今朝の「ウルトラマン ニュージェネレーションクロニクル」で、僕が大好きな「ウルトラマンX」の第一話が再放送されたからだ。

放送直後、twitterでもトレンド入りするなど、その完成度に改めて気付いた人も多いみたいで、ファンとしてとても嬉しい限り。
この「X」は、1話の冒頭でラスボスと戦って体を失ったウルトラマンがデータ生命体となり、主人公と合体して戦うというウルトラマンで、勇者ロボシリーズのように主人公とウルトラマンが会話しながら戦うという「バディもの」なのが「SSSS〜」のグリッドマンとちょっと似ている。
ヒロイン役の坂ノ上茜さんは「SSSS~」の実写パートに出てるし、アニメの方を観ながらウルトラマンXのことをずっと考えていたので、このタイミングで再放送されることに、とてもテンションが上ったのだった。

今日から1週間はYouTubeで見逃し配信も行っているので、気になっている人はぜひ。
「第一話」といえば富野由悠季による初代ガンダムの1話が語り草だけど、それに引けを取らない第一話だと思う。傑作。

◯『ウルトラマン ニュージェネレーションクロニクル』第2話「ユナイト! 星空の声!!」 -公式配信- – YouTube
※本編は2:55から