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これからの男女のあり方を考えるきっかけに・上野千鶴子『女ぎらい』
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2019.5.1

六本松蔦屋書店のフェミニズム棚に並んでたこの本。タイトルで気になったんだけど、分厚さも手伝ってそのときはそっと棚に戻したのだった。
その後、東京大学の祝辞が話題になり、上野千鶴子さんって誰だろう…と調べたときに、この本を書いた人だということが分かり、購入してみることに。

女ぎらい (朝日文庫)
女ぎらい (朝日文庫)
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上野千鶴子
朝日新聞出版 (2018-10-05)
売り上げランキング: 1,266

読み始めたら滅茶苦茶面白くて、3日で389ページを読破してしまいました。

2010年に刊行された書籍に、伊藤詩織さんと#MeeTooの話題、雨宮まみさんの話を追加した2018年の文庫版。
現代の社会に「重力のように」存在する女ぎらい(ミソジニー=男性の女性蔑視・女性の自己嫌悪)について、古代ギリシャから秋葉原連続通り魔事件までを振り返りながら、その成り立ちとメカニズムを読み解いて行くというもの。

これを読みながら、自分がパートナーに感じていること、相手が感じているだろうことに改めて考えを巡らせる機会になりました。プライベートな話になるから詳しくは書けないけど、とても良い読書の時間でした。
女性であること、男性であることに少しでも居心地の悪い気持ちを持ったことがある人全てにおすすめできる一冊です。
(これ一冊ですべての答えがわかる…!というわけではないけれど、さまざまな角度から論じられているので、ここからいろんな思考の入口に立てる本だなと思います)

文学作品から論文まで、大量の文献を引用しているので、それらの本の上野さん流の解釈の仕方を学べたのも良かったな。
これからマンガやゲーム、アニメなどを見るときにも、女性がどのように扱われているか、男性がどう振る舞っているかをチェックする目が持てるようになった気がします。


最後にデザインの話。鈴木成一さんによるハードカバーの装丁もインパクトがあったけど、内容を考えるとこっちの田中久子さんのデザインが好きかな。

女ぎらい――ニッポンのミソジニー
上野 千鶴子
紀伊國屋書店
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↑鈴木さんの方はこれ。タイトルを直訳したようなデザイン。