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PLAYBACK 2019
2019年の仕事をスタッフ対談で振り返ってみた
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2019.12.26

昨年の暮れに、一年の仕事を振り返りたいな…と思って始めてみた、スタッフの福田奈実さんとの対談記事(こちら)。身内の褒め合いみたいな内容になったな〜と、恐る恐る公開してみたら、予想以上に好評で「これは良いリマインド」「仕事が楽しそう!」などなど、たくさんの反響を頂いたので、調子に乗って今年もやってみました。

同じような仕事をしている方や、デザインの仕事に興味がある方に楽しんで頂ければ幸いです。では、どうぞ。


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KARAE

三) ではでは、始めようと思います。今年は県外の仕事が多かったなという印象ですね。

規模が大きいものだと、僕は佐賀・唐津の商業施設『KARAE』の印象が大きかったですね。
ロゴを作るところから、グラフィック、サイン、WEB、メニュー、グッズなど…これまでに無かった規模の仕事を頂いて、自分では力不足を感じる場面もあったんですけど、なんとか走り抜けることが出来ました。出来上がったデザインもすごく気に入ってもらえたし、この経験を元に次のお仕事に繋がればいいなと思っています。

福) KARAEはロゴが決まるまでにかなり時間がかかったと思うんですけど、完成したFuturaの案は、最初の提案のときに出ていた案でしたっけ?

三) いや、最初はもっといろんな種類の案が出てて、最終案は途中で思いついたんですよね。
インテリアデザインを担当されたJamo associatesの井上祐二さん(TRUNK HOTEL、HIKEなどを手掛ける)が唐津出身の人で、「一度作った建物がこの先何年も残ることを考えると、デザインも一過性のものではなくて時間が経っても古くならないものを」という地元目線の意見に影響を受けています。

クライアントである「いきいき唐津」の甲斐田晴子さんも、コンセプトや意味がはっきりしたデザインの方がしっくりくるという話だったので、意味もあり、形の収まりもよく、時間が経っても古くならないというのを意識して、唐津の静かな海と山をイメージしたデザインが出来上がりました。Futuraに平体をかけたことで、唐津らしい緩やかな自然の風景を表現できたと思っています。

福) プロデュースを担当されたCPCenterさんは、打ち合わせのたびにコンセプトを説明するための資料を用意されてて、毎回みんなで確認しながら本題に入ってブラッシュアップする、という進め方が多かったですよね。三迫さんと仕事をしていると、そういう場面はあまりないなあと思っていました。

三) そうですね。プレゼン用のシートやスライドを作らず、いきなり完成品を見せることが多いから…。

福) CPさんはお客さんと方向性を確認する作業を大事にされていて、丁寧なお仕事だなと思いました。


福) さっき、「長く使っても古くならない」っていう話がありましたが、みずうみデザイン室の濱田佳世さんと話していて、三迫さんのデザインは流行りに乗った、という感じが無く、何年経ってもさびれなくてずっと素敵なままだねっていうことを仰っていました。私もそうだな~と。

三) 嬉しいです。このお仕事はCPCenterの塚本晃弘さんからご相談を頂いたんですけど、最初に「三迫さんのデザインは商業的じゃないから良くて、そういうところを期待している」と言われましたね。多分商業的なものに、僕自身の興味が薄いからかなと思っているんですけど…。唐津って人通りが少なくて、町から映画館も無くなって何十年も経っている街、っていうのがあって、日常に馴染んだ色合いや形にしたいと言われていたんですよね。

福) 商業的じゃないからいいって、なんとなく分かります。
大きい案件だとお金がかかる分、慎重になるのはいいけど、どこかで見たような仕上がりになってしまうことってあるだろうなと思うんですよね。でも三迫さんが作るものには個性や説得力が両方あって、そういう悪い流れになりにくい気がします。そもそも三迫さんの仕事を知ってて発注されることが多いからかな。

三) うーん、今回は自分が「こうあるべき!」って引っ張ったというより、いろんな人が集まって、その力関係の中で完成まで運んでもらったっていう感覚ですけどね、僕の中では。でも、結果的に今までとは違うデザインができたなと思って、それは良かったですね。


箱根ナイトミュージアム2019

三) 箱根・彫刻の森美術館のライトアップ展示『箱根ナイトミュージアム2019』は、昨年に続いてのお仕事でした。今年はとてもスムーズに進行しましたよね。

福) 最初はメインビジュアルも私が作る予定だったんですが、別の作業に時間を取られているうちに、三迫さんが一瞬で仕上げていましたね。

三) 前回でトーンが決まっていたし、撮影で上がってきた写真が良かったので作りやすかったです。昨年同様、メインになるポスターとチラシを僕が作って、その他の印刷物や看板などを福田さんが作ってくれました。

今年は福田さんもオープニングのときに実際に箱根に行って、美術館を見学しましたよね。どうでした?

福) まず箱根についた時に景色に感動しました。ちょっと古びた町並みと、その奥に紅葉した大きな山が並んでいて、最近滅多に思わないんですけど、美しい!と思いました。仕事で来たことを忘れるくらい。

美術館もそんな山の奥にひっそりあって。野外に展示されている彫刻はもちろん大きいんですけど、美術館が広大すぎてぽつり、ぽつりと存在しているように見える。でも近づくと迫力があって。私達が到着したのが日が暮れる直前だったので、大きいけど弱いような、少し寂しい雰囲気を作品から感じて、いいなあと思いました。

三) 日中の美術館と、ナイトミュージアムの雰囲気の違いも面白いですよね。

福) ライトアップされた景色もすごく綺麗で、実際に提灯を持って作品を見て回ったのが、すっごく楽しかったです!提灯のサイズと重さが絶妙で、ずっと提灯に夢中でした。写真でしか見たことがなかったシンフォニー彫刻も、音楽が流れていることと、それにあわせて色が変化することで、時間を忘れてぼーっと見続けてしまうような作品でした。

三) 現地で美術館の皆さんに案内して頂けたり、来年に向けての撮影に立ち会えたのも良かったですね。

福) 箱根に行って一番良かったことは、去年からお世話になっている担当者の方々に実際お会いできたことです。誰よりも美術館の作品をリスペクトしていて、本当に寒い日の夜の撮影でも、どう撮るのがいいか、カメラマンやデザイナーと同じ立場で真剣に考えていたし、みんな明るくて仲が良い。素敵な方たちだし、素敵な美術館だと思いました。


YCAM BOOK

三) これもスムーズに終わったけど、『YCAM BOOK』も出来が良かったなと思っていて。山口情報芸術センター[YCAM]の、ガイドブックと活動年鑑の2冊組みの本です。

福) 大変なこととかありました?

三) 2017年は元POPEYEの前田晃伸さん、2018年は大西隆介さんがデザインを担当されていて、そこからの発注だったので、自分らしさをどう出すか?というところで悩みました。あまりに悩んで編集を担当されたYCAMの渡邉朋也さんに相談したら、確か「三迫さんのデザインがいいと思って発注しているし、それ以上でもそれ以下でもないです」みたいなことを言って頂いて…

福) 「変に気負わないで」ってことですね。

三) そうそう。それでちょっと落ち着いて作れたかな。

福) YCAMに限らず、常に三迫さんはその心持ちですよね。わかりやすさは絶対捨てたくないけど、個性を出したいっていう。すごく難しいことだなと思うんですけど。

三) 個人的には自分の造形の技術に限界を感じていて、出来ないなりになんとか形にしようとすると、それが個性になる、という感覚で仕事してますね。欠点をあえて魅力にする、みたいな。

福) 完璧な絵ってつまらなくて、上手いのにわざと惜しいことをしてる、みたいな絵が魅力的だなと私は感じるんですけど、それがなかなか出来ないんですよね。何をすれば惜しくて最高の状態になるのかを、三迫さんはわかっているんだろうな~と感じるんですけど、どうですか?

三) 自分の出来ることを冷静に理解していて、それをどう使うと一番自分が納得できるところにゴールできるかっていうのを考えるのは、独立してから10年の蓄積で出来るようになったかなと思ってますね。

福) 自分の出来ることって、分かってそうで分かってないこと多いな…。私もそれができるようになりたいです。
あと、YCAM BOOKは写真がいいですよね。三迫さんのデザインとの相性も良くて。写真を活かすデザインをされてるなと思います。

三) 途中の見開きで写真が並ぶページがあるんですけど、ああいうのを組むのはすごく楽しかったですね。写真が持っているベクトル…写る人とか構図によって見えてくる矢印というか、「流れ」のような。写真をどこに置くかをパズルみたいに組み合わせて、ページの中に収めるのが楽しかったです。

福) 私は写真の配置に苦手意識があって、「写真をフリーレイアウトして」って言われるともう、良いも悪いもわからない!って感じだったんですけど、『わらび野』の仕事で少しだけ理解出来た気がしました。


山荘わらび野

三) 由布院の旅館『山荘わらび野』のWebサイトは、予算の都合で福田さんがメインでデザインして、僕は隣の席からコメントするだけっていうスタイルで進めた案件ですね。

福) いや…三迫さんの力、大きかったと思ってますよ。

三) そう思うポイントはどこですか?

福) うーん…自分なりに詰めたつもりが詰められてない、っていうところが沢山ありましたね。三迫さんに指摘されて「そ、そこかー!」って驚くことが多くて。でもそのちょっとしたことで全体のイメージが変わるから、すごく勉強になりました。この仕事をしてから、自分の仕事のやり方みたいなのがちょっと変わった気がします。

三) お〜。なんでしょう、任せたのが良かったんですかね?

福) この仕事をしている時期(10月)から三迫さんが出張に出ている時間が多くて、確認を取る時間もないし、締め切りだけが迫る状況で、その間に自分が出来ることを真剣に考えるようになったからですね。いつもは隣にいるからすぐ聞いてしまうクセがあって。それがスムーズだったとは思うんですが、一回自分で考えて考えて形になったものに対して「こうしたらもっと良くなる」っていう指摘をもらったら、理解出来た感覚が全然違うんですよね。

三) 頭ではなく、手先で作っていたということでしょうか?

福) そういうことでしょうね…。しかもこのお仕事すごくプレッシャーで…

三) なんでですか?

福) わらび野の高田さんご兄弟は、食やアート、建築や音楽などに強いこだわりを持たれているじゃないですか。打ち合わせを兼ねた試泊に行った時に、三迫さんが客室に飾ってある作品を見つけて、アーティストの話で盛り上がったり、わらび野のデザインに関わられている方の名前などが打ち合わせの中でたくさん出てきたんですけど、私はひとつも知らなくて、全然話に付いていけない!と焦っていて。力不足だ…という不安な気持ちで制作していました。

三) そうだったんですね。

福) ワイヤーフレームとメインビジュアルは決まっていたけど、それ以外の三迫さんからの指示が特に無かったので「出来ると思ってくれているんだ!」という思いだけで乗り切りました。このサイトをデザインした時にやっと、テキストとビジュアルが結び付くっていう感覚が身についたかな、と思います。

三) WEBサイトって、写真と文章がほとんどの要素を構成しているから、その組み合わせで伝えられれば大きな目的は達成できてしまうと思いますよ。最終的な仕上がりはとても良く出来て、お客さんもすごく喜んでくれているし、良いお仕事になりましたね。

福) このお仕事に関われて良かったです。


#釜山デート

三) そういえば初めての海外案件もありました。JR九州の釜山行き高速船『BEETLE』の船内誌を、若い人のデート用途にターゲットを絞って『#釜山デート』としてリニューアルしましたね。5iveの金子さんからの紹介で、ディレクター、ライター、カメラマン、デザイナー…と、全員がリトラシェアオフィスのメンバーで作ったお仕事でした。

福) 私はこのお仕事のロケで初めて海外に行ったんですよね。行く前はすごく不安だったんですけど、JR九州の担当者の方が韓国語も喋れて、コーディネートもしてくださったおかげでスムーズな韓国の旅を体験できました。

三) 個人的には表紙のデザインが上手く行ったな〜と思っていて、おかげでイベントなどでも順調に配布を重ね、増刷のお話も出ているみたいです。設置ラックの制限で、判型が小さかったので、やましんさんが撮った写真があまり大きく使えなかったのは残念ですね。

福) 当初企画していた、写真集のようなイメージ寄りのものとは違った仕上がりになりましたが、私はこれはこれで良かったんじゃないかなと思います。モデルのなこちゃんと晴太郎くんの雰囲気はいかにも「韓国が好き!」って感じじゃないから逆に自然で、「2人で海外旅行行ってみたい」「釜山が近いから、ふらっと行ってみよう!」みたいな感じが釜山に行ったことない人には刺さったと思います。

三) なるほど〜。僕は途中で体調を崩しちゃいましたけど、初めての海外ロケは印象深かったですね。

福) モデル2人のスタイリングを考えたり、ロッテ百貨店で冊子に掲載する「お土産総選挙」をみんなでやったり、韓国の食や文化などを学びながら、シェアオフィスのメンバーと楽しく制作できて、いい思い出です。

三) 年明けには新しい展開も始まりそうなので、思考錯誤しながらBEETLEを盛り上げていけたらいいですね。個人的にも韓国はアツいテーマなので、これからのお仕事も楽しみです。


浜松建設

三) あとは、長崎県諫早市の建設会社 浜松建設さんのCMのお仕事で、福田さんはイラストを担当しましたね。

福) そうですね。最初の打ち合わせで三迫さんに入ってもらったんですが、その時に参考のイラストを提示して頂いて。あのタッチを導き出すことは、私ひとりだったら出来なかったな〜と思いました。お客さんが表現したかった木の自然な雰囲気もありつつ、情報量が少なく今っぽいタッチになって、他のCMに埋もれない感じだったので、三迫さんの一言で、この映像のクオリティが1段階上がったな、と感じました。引き出しがすごい。

三) まあ、引き出しっていうのは各個人が知っているものから出しているだけだし、他の仕事でも同じネタを出して来るかもしれないし、「こいつ意外と引き出し少ないぞ」と思うことがあるかもしれませんよ。

福) 引き出しはお互い増やしていけたらいいですね。私も自分でイラストの方向性を自信を持って提案できるようになりたいです。あと、担当の柴田多美さん(inten)とは、産休前に一緒にお仕事が出来て本当に嬉しかったです。
この案件は制作時間が少なかったので、もっと詰めたいけど出さなきゃ!とバタバタ対応したお仕事だったんですが、出来上がった動画を見て「うわー!」と声を上げる思いで感動しました。かわいかった…。後日、浜松建設の方にもお会いできて、喜んでくださったようで安心しました。


太宰府天満宮 意匠課

三) 今年の夏から始まった太宰府天満宮のお仕事は、前田景さんからのご紹介です。前田さん、河村美季さん、僕の3人のデザイナーで、天満宮さんのデザインに関わるさまざまな案件を担当するという『太宰府天満宮 意匠課(デザインチーム)』プロジェクトです。

秋からは毎週太宰府に机を借りて、文字通り「出社」することになったので、時間のやりくりは難しくなったんですけど、たくさんの人に知られている歴史のある神社ですし、やり甲斐はとても大きいですね。

福) 「太宰府天満宮の仕事をしてる」って言って、天満宮を知らない人はいないですよね。

三) そうですね。他のデザイナーと一緒に仕事するっていうのも、この歳(デザインチームは全員39歳)になったらほとんど無いし、良い経験になっている手応えがあります。特にリーダーの前田景さんの仕事が早すぎて、クオリティも高いので、相対的に見ると自分が何もしていないんじゃないか…というぐらい焦るし、自分もこの場所で役に立たないと…と思います。

福) 他の2人の提案のやり方など、すごく勉強になりそうですね。

三) 普段は資料を作る時にどうしても形式や見た目を気にして時間がかかることがあるけど、前田さんたちがその場でぱっと描いたイラストやイメージなんかで打ち合わせがすごく捗るな…っていうのを実感しています。

福) 神社のお仕事だと、普段使わない言葉とか、しきたりや歴史など勉強することがたくさんありますよね。

三) 知らないこともたくさんあるけど、逆に普通の企業と同じだな~と思うところもありますね。お守りの在庫が…とか、発注して…とか。現実的な側面が見られるのも興味深いですね。お守りを「買う」じゃなくて「受ける」とか、細かい言葉の使い方が違ったりするのも面白いです。

福) 言葉の使い方や佇まいから一般の人が感じる神社のイメージが作られていて、中に入ってみたら、やっていることはお店に似ているところもある、って感じるの、面白いですね。仕事の上では今年を踏まえて、もっと効率的に作業が分担できればいいですね。


ココロに効くアート

三) あと押さえたいのは、九州芸文館の展示『ココロに効くアート』のポスターかな。
ウティット・アティマナさん、阿部幸子さん、元田典利さんによるグループ展示です。

福) これは、すごいスピードで完成しましたね。

三) そうですね。基本的な部分は一晩で出来ました。メインビジュアルの予定で頂いた写真の解像度が低くて、どうしようか考えていたときに、『箱根ナイトミュージアム』もやっていたので、あの文字のタッチを応用しようと思ったんですよね。

今年は福田さんの勧めでアクリルで絵を描いた経験もあって、自分の線を人に見られることに抵抗がなくなっていたから「描けるかも」と思いました。それで出来たのがあの「こころ」の文字で。

福) 出来上がったポスターはシェアオフィスの壁に貼ってたらみんなの反応も良かったし、周りの人からもコメントを貰えたりして、今年作ったデザインの代表作なんじゃないですかね?

三) 今年は新しいこと、大きな仕事をたくさんやって、そんな中で揉まれて一年の最後にポン、と出てきた1枚だったんじゃないかなと思います。


PRESS BUTTER SAND

三) 同じく反響が大きかったのは『PRESS BUTTER SAND』の風呂敷ですね。SNSなどで実際に手にとってくれた方の感想などを聞いていて、こんなに手放しで褒められる仕事って今までであったかな?というくらい、反響が大きいです。イラストは福田さんに描いてもらいましたけど、これまでの案件を経て、二人で一緒に考えて何かを完成させることが上手くできるようになったなと思います。

福) 私もPRESS BUTTER SANDは感慨深い案件です。

三) 「私が描いたぜ〜!」みたいな?笑

福) いやいや、そんな風に思ってませんよ!最初は線画で仕上げていたけど、線じゃなくて面で表現しようという流れになって、先に私が着色にチャレンジしたけど難しくて、三迫さんにバトンタッチしたんですよね。
この風呂敷はあの配色と「博多駅を歩く人々」っていうコンセプトが肝だなと思っていて。実際の用途を考えると、買う時の包んだ状態の印象が大事で「広げたら絵だった」っていうのはおまけみたいなもので。それをイメージしてあのイラストの密度と配色をディレクションできる三迫さんはすごいな、と思いました。

三) う〜ん、実際はあんまり深く考えなかったから出来たのかもしれないです。笑

福) そういうことってありますよね。『ココロに効くアート』も『PRESS BUTTER SAND』も一瞬で出来たじゃないですか。三迫さんの直感が生かされていて、誰かに揉まれることなくゴールした。三迫さんのピュアな作品なんじゃないかと思います。大きい仕事をたくさんやった中で、大きくない仕事だったから出来たことなんですかね。

三) そうですね。大きな案件があったから助走は出来ていて、すぐにジャンプできたっていうのもあるかもしれませんね。楽しかったな〜。


エリアOKUNI

福) あと最後に。今年新しく中洲にできた創作和食の屋台『エリアOKUNI』のロゴを作りましたね。

三) これは屋台の設計を担当された藤原宗太郎さんと、Telas & micoの久保田さん両方からの紹介で始まったお仕事でした。
まだ屋台が出来たばかりで看板などが整っていないところもあるけど、これから話題になると思うので、そんなお店のロゴを作らせてもらえて光栄だなって思っています。『PRESS BUTTER SAND』もそうなんですけど、もともと知名度や実力がある人と一緒に仕事することって、その人たちのイメージやブランド力を借りることで、自分の殻を破るきっかけになりますね。
県外のお客さんが来たら連れていける場所が増えたのも嬉しいです。


2020年に向けて

福) 今年やった新しい仕事を三迫さんのブログで見た人から、また新しいお仕事を頂けるといいですね。

三) そうですね。でも、そうなったときに2人で対応できるかな?という不安はありますね。

福) お?来年の仕事次第で、採用を検討しているということですか?

三) いや、簡単には増やせないんですけど、深夜まで仕事せず、週休二日で休みも確保できる状況は死守したいので、悩みどころですね。自分の体調面の問題もあるから健康を一番大事にしたいなと思ってます。仕事の体制については、改めて2人で話しましょうね。
福田さん、来年の目標はありますか?

福) 来年の目標…イラストレーターとして良い絵を描くのはもちろんなんですけど、良い提案ができるようになりたいですね。

三) 良い提案?

福) ディレクション?三迫さんが方向性を決めることが多いので、自分で決めて、提案して、描いて…ってできるようになりたいです。私には決まった世界観も知名度もまだないし、私の絵を目がけて仕事が来ることは無いので。

三) そうですね。両方出来たらいいんですけどね。やっぱり、描いた絵を発表していかなきゃいけないですよね。若いんだし、イラストもデザインも両方やって、35歳くらいになったら「どっちで行きたい!」って決めたらいいんじゃないですかね。

福) そうですね。そうしようと思います!

三) 僕の方は、来た依頼に対して自分なりに返すっていうのは福田さんとの2人体制が安定してきたので、「どうしたら相手のビジネスがうまくいくのか」を考えて行動するっていうのを意識してみようかなと思っています。自分を客観的に見て、自分をどこに置いたら一番機能するかなとか…マネジメントって言うんですかね。そういうのができればいいなと思っています。

福) なるほど、全部1人でやらないっていうことですか?

三) 1人でやるにしても、依頼をただ打ち返すだけじゃなくて、客観的な視点でもって「このタイミングでこういう提案をしようっ」ていうのを考えよう。ということですかね。
来年も半分くらいやる仕事の内容が決まってきたなと思っているので、その中でどうやるか考えなきゃいけないですね。まあ、体に気をつけて頑張ろうと思います。今年もセーブしようと思いながら意外と働いた印象だったので。

福) 走り抜けましたね。

三) なんかこのまま忘年会に行きたい気分です。

福) 行っちゃだめですかね。

三) 行きますか、来年もよろしくお願いします!

福) こちらこそ、よろしくお願いします!

(収録:REC COFFEE薬院店/打ち上げ:いその商店)

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今年も昨年同様、体調はあまり良くなくて、あまり仕事を受けすぎないようにしよう…と思っていたんですが、福田さんとの2人体制も2年が経ってかなり上手く回るようになって、箱根、山口、大分、唐津、太宰府、釜山…と、さまざまな地域に呼んで頂いてお仕事することができた一年でした。その楽しかった様子が、テキストから伝わったら嬉しいです。

年内の三迫事務所のお仕事は12/27(金)まで。年明けは1/6(月)からスタートです。
今年も当ブログに来て頂いた皆さん、ありがとうございました!
また来年も遊びに来てくれたら嬉しいです。

それでは、よいお年を〜〜!!