カジグラの梶原さんからのお誘いで集まったチームで甘木市・秋月へ。
秋月は鎌倉〜戦国時代にかけて勇名を馳せた秋月氏、福岡藩黒田家の分家として栄えた
五万石の城下町で、町中には武家屋敷跡の石垣、土蔵の白壁などに
当時の面影が残っており、四季を通じて多くの観光客でにぎわいます…
とのことですが、訪れるのは今回が初めてです。
今回お伺いしたのは、本葛を作り続けて190余年の廣久(ひろきゅう)葛本舗さん。
まずは現場を、ということで、さっそく葛づくりの工程を見せて頂きました。
こちらは寒根葛(かんねくず)と呼ばれるマメ科の植物の根。
葛根湯の「葛根」ですね。この大きさになるのに30〜50年かかるそうです。
これをまずは機械で細かく粉砕します〜と説明されているのは
10代目の社長・高木久助(きゅうすけ)さん。このお名前は代々継がれているようです。
古い葛蔵の中へ入ります。
砕かれた葛の根には真水をかけて、根に含まれている本葛(澱粉)を洗いながら絞ります。
絞られた汁は、こんな感じに濁っています。
濁った汁を機械で攪拌して沈殿させると、いくつかの層に分かれるので
本葛が含まれている部分だけを取り出し〜再び沈殿〜取り出し〜と
繰り返すことで、真っ白な葛を取り出すことができます。
取り出した葛は、底に竹を張った「舟」と呼ばれる大きな木箱へ移され、
水切りします。その後、別の容器に移し、上から手でパンパンと叩いて
空気を抜き、上から布と木灰をかけて水分を吸い出します。
豆腐大に切り分けて、2〜3ヶ月陰干しして、本葛の完成!
本葛、料亭などで「久助」と呼ばれていることがあるそうですが、
その語源もこちらの久助さんなんだそうですよー。
こちらは本葛を寝かせる倉庫。熟成させることで粘りが良くなったりする効果があるそうです。
年月別に綺麗に並んだ本葛たち。
床の色が葛粉で真っ白になっているのが印象的でした。
ここから長くなるので、記事を分けますね(つづく)。
本葛(くず粉)なら廣久葛本舗
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