
※この記事は2014年に書かれたものです。現在は美野島から清川に移転されています。
お願いしていた活版印刷の立ち会いに、今年オープンした美野島のOLDMAN PRESSさんへ。
印刷をどこにお願いしようかを考えていたときに、instagramで「お仕事ください」という投稿をされていて
前から気になっていたので、ご本人がくださいと言ってるし…と依頼したのでした(笑)
地元の印刷会社・日高印刷の活版印刷部門で、会社とは別に予約制のアトリエのような形でスペースを構えています。
写真は同行したヌードルライター山田さん(KIJI)による、ヌードルジェスチャーの様子。
独ハイデルベルグの機械式の活版機、足踏み式、手フート、箔押し用などの機械が並びます。
活字は印刷所に眠っていたものを、通い続けて譲って頂いたそう。まだまだ足りない…と言われていました。
今後はスペースを使った時間貸しの活版教室なども考えられているとのことです。
活版印刷ではおなじみのスペース調整用の器具(物理カーニング)。
箔押し用の機械は最近導入を始めたそうです。蛍光色とか金銀が大好きなので、使ってみたい…
OLDMAN PRESSは日高印刷の日高真吾さんと、以前は鳥飼の文林堂で働かれていた加治屋愛子さんのご夫妻で運営されていて、
特に日高さんが欧米の古い印刷物がお好きということもあり、オリジナルの伝票や領収書、タグなどを
商品化して販売されています(神戸のViVO,VAさん経由で今年のFOR STOCKISTS EXHIBITIONにも参加されていたそう。)
そんなセンスも手伝ってか、今回の印刷もイメージしていたものに日高さんの解釈が加わって
思っていた以上の印刷物が仕上がりました。
版はこんな感じ。完成品が届くのが楽しみです。
お店の隅には印刷中だと思われる、東京の某有名ショップのカードの版が置かれていました。
10zineでzineを扱っていても思ったんですが、少数派だけど根強いファンが居るような分野では
それらを通じてどんどん人のネットワークが繋がるような気がしています。
これからどんな印刷物を作られていくのか、楽しみです。日高さん、加治屋さんありがとうございました!
OLDMAN PRESS
〒810-0011 福岡県福岡市中央区清川3丁目11-5(Google Map)
TEL: 092-531-1605(日高印刷)
FAX: 092-531-1604
WEB: http://oldmanpress.net
有限会社 日髙印刷
http://www.hidaka-insatsu.jp
通常のオフセット印刷ならこちら。今年の「アートをたずねる月」のガイドブックも刷られています。
(おまけ)
美野島のシンボル的な食堂「かどや」。中で食事したことはないんですが、以前勤めていた職場で
名物のアイスキャンディー(棒が斜めに入ったやつ)を何度か差し入れてもらったことがあって、
その素朴な美味しさと相まって思い入れのあるお店です。
美野島は街全体が昭和の趣を残していて、面白い街ですよ。