taromagazine™ / taro misako
清澄白河の東京都現代美術館
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2009.12.15

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清澄白河という場所にある、東京都現代美術館に行く途中は、
下町!という雰囲気があってとても好きです(と言っても二度目ですが…)。
この日も、地域のお祭りのようなイベントが開催されていて、朝から賑わっていました。

この美術館は2年前の「SPACE FOR YOUR FUTURE」展に続いて、二回目。
今の時期は妙に展示が充実しているタイミングだったみたいで、目的だった
「ラグジュアリー:ファッションの欲望」展のほか、いろいろな展示が行われていました。
せっかくなので、ざっくりと感想を書いておきます(後から自分で読むのが楽しかったりする)。
芸術方面に疎いので、適当なことを言ってたらすみません。


◎井上雄彦 エントランス・スペース・プロジェクト(2010年3月28日まで)

「スラムダンク」「バガボンド」「リアル」でおなじみの、井上せんせいの作品。
美術館の入り口から突き当たりの壁まで、何枚ものボードが立てられていて
奥に向かって1コマずつ物語が進んで行く、というもの。

特に「武蔵」とは書かれていなかったけど、「バガボンド」のこれまでの長い話が
シンプルに表現されています。作者が武蔵と一緒に(これからどうしよう…)と、
悩んでいる感じだった本編が、あー、要するにこういう事が描きたいんだろうなあと、
何となく腑に落ちた気がしました。ファンのかたには特におすすめです。
夏に熊本で見られなかったので、ここで少しでも実物が見られて良かった。


◎ラグジュアリー:ファッションの欲望(2010年1月17日まで)

一応、これが目当てでした。17世紀から現代までの洋服が約100点並び、
その時期での「ラグジュアリー」とは何か?というテーマに迫ろう、というもの。
17世紀のフランスの、ロココ調全盛期の洋服、女性のかつらの上に
帆船の模型が丸ごと載っかっていたりして、驚きました(こういうの大好き)。
ただ、一つ一つの服にはデザイナー名とブランド名しか情報が無いので、
ファッション史に疎い人(僕です)だと後半になるほどデザインがシンプルになって
ちょっと退屈に感じました。もうちょっとそれぞれの作品の説明をしてくれても
良かったような気もするんですが…スペースの問題かなあ。

後半はマルタン・マルジェラのアルチザンラインの紹介で、
割れたお皿を針金で繋いだベスト、クリスマスのモール飾りで作った
ファーコートなどの20点が並び、これはさすがに面白かったです。
アイデアだけなら誰でも思い付くものかもしれませんが、
それを誰もが洋服として納得できるクオリティに落とし込む、
いわゆる「定着」の部分が素晴らしいのだなあと感じました。
こういうのは実物を見ないと分からないよなー。


◎特別展示妹島和世による空間デザイン/ コム・デ・ギャルソン(2010年1月17日まで)

↑の展示の関連展示で、金沢21世紀美術館やnextmaruniのウサギチェアのデザインで
おなじみ、SANAAの妹島和世さんが作った空間に、80年代からのギャルソンの作品が
展示されています。これと井上雄彦さんの展示は無料なので、近所の方はぜひ!
ギャルソンのコレクションの服、実際に見るのは初めてですが、
とにかく「今まで誰も見たことのない服を!」という当時の勢いが伝わってくる
作品の数々に圧倒されて、感激して思わず涙が出そうになりました。凄い。

直前に見た、既存のイメージをコラージュするマルジェラのスタイルに比べて
シルエットのオリジナリティと、それを実現出来るバランス感覚、
実際の洋服に仕上げる周りの人達もものすごいレベルなんだと思います。


スウェーディッシュ・ファッション-新しいアイデンティティを求めて(2010年1月17日まで)

これに関しては、↑の2つを見た後だったのでノーコメントということに…。


レベッカ・ホルン展(2010年2月14日まで)



これも東京に来るまで開催されていることを知らなかったのですが、
相当有名なドイツのアーティストさんの、日本初の個展なんだそう。
レベッカさんはドローイングからオブジェ、詩、パフォーマンス、映像作品&映画など
ものすごく精力的に活動されている、60代のおばあちゃん。
生理的な気持ち悪さを感じさせるようなテーマの作品を、
とても繊細で上品に仕上げているので不思議な感覚を覚えます。

現代アートって直感的に「良い」と思えるものとそうでないものがありますが、
この人の作品は前者でした。1本60分位ある映画が何本も上映されていて、
時間があったら一つぐらい観てみたかった。とても面白そうだったので。
↑の動画は35年前のレベッカさん。だと思う。この人の感覚、好きです。


常設展

2年前にここでの企画展に参加されていた、エルネスト・ネトさんの巨大な作品が!
この人の作品が見たくて同じく2年前に丸亀のMIMOCAに行って以来、
大好きな作家さんなのですが(こんな感じの作品です)、
それが常設されているなんて!嬉しすぎる…!
というわけで、名物のパウダービーズクッションに、思いっきり埋もれてきました。
あー幸せ。写真はこちら。


MuseumShop NADiff contemporary(ミュージアムショップ)

恵比寿のNADiffの支店がここにも出来てました。
本やポストカードだけじゃなくて、デザイングッズも扱うところが増えましたね。
ギャルソン展を見たばっかりだったので、なぜか売られていたDSM
Tシャツと香水セット(16000円ぐらい)に吸い寄せられたりしましたが
「しっかり!あなたは新しい冷蔵庫と海外旅行に行く使命があるのよ!」と
心の中から声が聞こえてきたので、なんとか耐えられました。ふー。
ミントデザインズの傘も可愛かったなー。


こんな感じで年明けまでは相当充実している東京都現代美術館
すっごく面白かったので、半日ぐらい時間のある方はぜひ。
周りに深川めしのお店もいっぱいあるし、お昼休みを挟んでも良いかもしれません。
(僕は時間の都合でこれを2時間で見ちゃったので、ちょっと勿体無かったです。)

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