最近の不摂生が祟ったのか、週末を前に突然、体調を崩してしまいました。
せっかくなので…というわけでは無いのですが、
前から読みたかった印刷とデザインの会社「GRAPH」さんを取材した本
「ブランドは根性」を布団の中で読みました。
コーポレートカラーの「GRAPHイエロー」が眩しい、写真に写らない蛍光色の表紙です。
190ページほどの本で、大好きな北川一成さんの会社の本だし
ゆっくり読もうと思っていたのですが、文字が大きいので1時間そこそこで
読み終わってしまいました。
実際のエピソードや菊地敦己さん、葛西薫さん、永井一正さんなどのコメントを中心に
雑誌「日経デザイン」さんが取材を行って、一冊にまとめているようです。
一瞬、「プロフェッショナル(NHK)か!?」と思うほどの脚色が加えられている感じがして
ちょっと気になったものの、これまで雑誌などには載っていなかったような
内容は押さえられていたので、ファンとしては満足な内容でした(えらそう)。
菊池さんが入稿したデータを、プリンティングディレクターさんがダメ出しをして
作り直してもらったこともあるんですって!
北川さんのデザインはもちろん、印刷会社としてのこだわりの部分などは
プロとしての姿勢に驚くと同時に、普段、あまり複雑な印刷や色指定、
加工などをしたことのない僕たち20〜30代前半の人が見ると、
「ここまでやってもいいんだ!」という、見本にもなりそうです。
最近、お仕事で企業や商品のブランド作りについて考えることがあって、
アメリカの靴の通販メーカー「ザッポス」さんのことを調べたりしていたのですが、
(信頼という意味での)ブランドを作るには、結局「根性」なくしてはあり得ないのかな、
と感じています。表面的なデザインだけを綺麗にして「これがわが社のブランディングです」と
自慢げに語るのではなく、もっと泥臭いことをしないといけないんだろうと思います。
この本を読んで考えたこと、これからの仕事で活かせそう。
風邪も治ってきたので、明日から頑張りまーす(すみません今日は寝ます…)!
今回の本の構成、DRAFTさんを取材した本「デザインするな」とも似ていますが、
作品集の部分のページ数の違いが、そのまま定価にも現れている感じですね。
「ブランドは根性」の方は、作品集としてはあまり参考にならない部類に入ると思いますので
通販で購入される場合は、要注意です!