2014年4月29日、旧波佐見町立中央小学校講堂の前には大勢の人とクレーンカメラ。
毎年恒例、長崎・波佐見の松原工房さんの陶器市に集まった人々の前に現れたのは…!
お揃いの衣装の、松原工房ガールズ!
お茶碗のヘッドドレスがかわいい!
陶器市といえば「軍手にリュックの発掘スタイル」「価格交渉は当たり前」「子供は大人のお荷物で退屈」
波佐見焼といえば「白くてシンプル」「大量生産」「価格がお手頃(安い)」
そんなイメージを覆すために、松原工房さんでは陶器市を年に一度の新作発表会と捉えて
音楽とダンスのオープニングセレモニーやお菓子のサービス、正価販売を行ったり
こうした取り組みについての情報発信をブログを通じて行っています。
オーナー・デザイナーの奥田容子さん(写真)とろくろ師の太田祐子さんは関西出身で、波佐見に移住して2008年に工房をオープン。
伝統的なろくろと手描きの絵付けによる器づくりを現代の生活にどうやって溶けこませていくか、
卸を行わずに地元の直営店のみでどう売っていくのか、地方に暮らす女性の暮らしは…など、
様々な取り組みを行いながら、現在では波佐見にアトリエとショップの2拠点を構え、2人のスタッフを加えた4人体制になりました。
2009年の出会い(当時のブログ記事)以降、ずっと動きを追っているので
こうしたイベントの時の感慨はひとしおですが、他のお客さんたちもきっと同じように感情移入していると思います。
記念すべき、この日最初のお客さんの入店をきっかけに…
松原工房の陶器市2014がスタート!新作と限定商品を目がけてお客さんたちが流れ込みます。
店舗の外にはアウトレット会場もありましたが、初日で「追い剥ぎに遭ったように」無くなったそうです。
松原工房さんとは2010年に公式サイトを作ってからのお付き合い。
今回は陶器市に合わせて新しいロゴマーク「matubara」と、公式Tシャツのデザインを担当させて頂きました。
ロゴは奥田さんからのオーダーが「自分が描いたスケッチを元に、プロとして仕上げて欲しい」ということで
最初はトレースから始めて自分なりに綺麗に整えたんですが、整えすぎて奥田さんのラインが消えてしまったので
再度作り直して、当事者だから込められる線の勢いと、ロゴとしての安定感のバランスを取りながら完成させました。
Tシャツの方は、80’sっぽく…とのオーダーだったので、ロゴを中心にバウハウス書体の「HASAMI」の文字と
ディスコ感のある幾何学模様をレイアウトしました…って、この写真だと蛍光色が飛んでしまってデザインが分からないですね…。
こんなTシャツです!
ボディは小沢健二のツアーTシャツがきっかけで知った某メーカーの、ドルマンスリーブのタイプ。
色はオートミール(オフホワイト)+蛍光グリーン/ピンク+蛍光イエローの2色と、
スタッフ専用のネイビー+蛍光グリーンの3色。写真だとうまく写らないのが残念ですが、印刷ははっきりした発色です。
M・Lサイズ展開で2500円。会場でさっそく着てくれていたお客さんに声をかけて、写真を撮らせて頂きました。
首周りが空いて、少し薄手の柔らかい生地なので、重ね着しても楽しそう。Lサイズは男性でもOKです。
印刷は福岡でさまざまなショップの活版印刷やシルクスクリーン印刷を行う、CULTAの新スタッフ・八坂さん(写真)に
刷ってもらいました。Webでの事前告知用に、モデルにまでなってもらって大変有り難かったです…!
このTシャツは陶器市終了後も定番品として店頭で販売されるそうなので、波佐見に行かれる方はぜひチェックしてみてください。
肝心のうつわの紹介は、長くなったのでまたの機会に…。
松原工房ストア
〒859-3711 長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2190
tel / 0956-85-6116
年中無休(臨時休業はHPでお知らせ)
営業時間:10:30〜17:00
※波佐見に行く人がみんな立ち寄る「HANAわくすい」から徒歩1分です。
松原工房 – 毎日うれしい日用食器
http://matubarakoubou.com/