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wacca
wacca

2014年、KUSU HANDMADEの株式会社中村さんから新ブランドのご相談を頂き、ブランディングデザインを担当させて頂きました。今回は、コンセプトワークから実際に出来上がった商品、印刷物、Webサイトまで関わったので、それらの成果物を見ながら振り返っていこうと思います。

コンセプトワーク

今回の商品は、日本各地で生産される日本産の精油「和精油」。丁寧に小規模生産されている原材料にこだわり、日本の香りの代表とされる「ヒノキ」や「柚子」をはじめ、10種類の精油をセレクトし、それを元にエッセンシャルオイルやハンドクリームを作ろうというプロジェクトでした。
最初に考えたのは、ブランドのネーミング。同じ中村さんの、楠(くすのき)を使った生活雑貨ブランド『KUSU HANDMADE』と違い、和精油専門のブランドということで、見ただけで違いのわかるネーミングが求められました。
社長の中村さんと、いくつかの候補を検討した結果、中村さんから出てきたネーミングが、「和の香り」を縮めた名前「ワッカ」。そこに僕が英語のスペルの「wacca」を提案し、名前が決まりました。

ロゴ

ロゴはブランド名の「wacca」から連想して、円(輪っか)の形に。日本で古来からお祝いの品に使われる紐飾り「水引(みずひき)」をモチーフに造形を行いました。文字の部分も同様に、「輪っか」の円の形でaやcの文字をデザインしました。

パッケージ

パッケージに使われているラベルや箱の紙には、和紙やそれに近い風合いの紙を使用し、金の箔押しでロゴを入れました。アロマオイルのボトルの緑色は植物を、ハンドクリームチューブの銀色は、精油の持つ防虫成分などから感じる清潔感をイメージして選んでいます。
これらの要素をゆったりと余白を取り、最小限の要素を使ってレイアウトすることで、日本の香りの魅力や効果を、視覚や触覚を通じてユーザーに伝えるパッケージが完成しました。

リーフレット

リーフレットは観音開き仕様の8P構成。waccaのコンセプトや、各商品の説明、精油の生産地や監修の先生の紹介などを分かりやすくレイアウトしています。用紙は「上質紙」を選びました。コストが最も安く、手触り感が感じられるのでよく使う紙です。

Web

Webサイトはブランド立ち上げ時ということで、コストを抑えて制作するためにデザイン・コーディング・システム(WordPress)を一人で行っています。コーディングを外注しないときは複雑なデザインが技術的に難しい分、逆にシンプルに分かりやすくレイアウトするように心がけています。これを作った2014年の段階で、レスポンシブデザインの概念が浸透してきていたので、それに準じて対応を行いました。


Topawards Asia受賞

こうしたデザインへの取り組みを評価して頂き、2018年にTopawards Asiaを受賞しました(テーマは“Less is More”)。エントリーは募集せず、世界で活躍されているクリエイターの方が審査チームを組み、独自にピックアップして選ぶこの賞を受賞することが出来て、とても嬉しいです。

AD,D: Taro Misako
Photo: Hiroshi Mizusaki, Taro Misako
Coding: Taro Misako
Client: Nakamura Co.,Ltd.

AD,D: 三迫太郎
Photo: 水崎浩志, 三迫太郎
Coding: 三迫太郎
Client: 株式会社中村

http://waccawacca.com

Year: 2014
AD,D: Taro Misako
Photo: Hiroshi Mizusaki, Taro Misako
Coding: Taro Misako
Client: Nakamura Co.,Ltd.

AD,D: 三迫太郎
Photo: 水崎浩志, 三迫太郎
Coding: 三迫太郎
Client: 株式会社中村

http://waccawacca.com

Year: 2014